2017.02.21

履歴書を読み解く!クリニック開業時のスタッフ採用は書類選考から

クリニック開業時はやるべきことが数多くありますが、スタッフの採用もその一つです。
スタッフ採用の際は、とりあえず応募者全員の人となりを見極めようとする経営者も多いもの。しかし、それは正しいことでしょうか?
ここでは、書類選考を行う意義と、そのポイントをご紹介します。

無駄な時間と労力を省く!書類選考のすすめ

クリニックに限らず、小さな企業ほど書類選考を行わない傾向にあると言います。しかし、書類選考を行わずに応募者1人ひとりと面接を行うことは、人件費の無駄なのです。

これは雇用者側に限らず、応募者側にとっても同様です。 送られた履歴書を元に書類選考を行い、応募者をふるいにかけることで、双方の時間の無駄を省くことができます。

履歴書は情報の宝庫。クリニックに相応しい人物かは、ここから見極める

履歴書のチェックポイントは以下の点です。

写真

写真をぱっと見て、清潔感があるかどうかを見ます。スタッフの印象はクリニックのイメージに関わるため、覇気が感じられない人や暗い印象の人など、採用側から見てイメージにそぐわないと思われる場合は注意しましょう。 また、明らかに季節がずれた服装や古い写真、履歴書に貼るのに不適切な服装の写真が貼ってある場合には、応募に対する真剣さが足りません。

文字

応募時の封筒の書き方からは、常識の有無がわかります。

また、履歴書は文字の上手い下手ではなく、丁寧に書かれているかを見ます。横線を引いて訂正している場合や、修正液を使用したもの、走り書きのものはNGです。

クリニックからの距離

応募者の自宅がクリニックから遠い場合は、交通費がかかる上、何故自宅の近所で仕事を探さないのかも不審です。また、当社の経験上、遠方に住んでいる人の方が仕事を途中で辞める傾向にあります。 交通費は意外とコストがかかるので、家が遠い場合には応募者が余程採用したい人物である以外は採用を避けます。

学歴

浪人や留年をしている人、また卒業後に就職をしなかった人、大学院に進学した人には、その理由を訊ね、理由が妥当でない場合には採用を避けます。

職務経歴

学歴と併せて確認しておきたいのが職務経歴です。 勤続年数が短く、あちこちを転々としている人は、何らかの理由があるので注意します。 学歴と経歴が大きくずれている場合や、職種に一貫性がない人は、目標のない生き方をしている可能性があります。

志望動機

志望動機は自分の言葉で、やる気が伝わる文章を書いている人が望ましい人物と言えます。 また、クリニックに興味があることがきちんと伝わってくることも大切です。

自分の特技などを書き連ねている人や、自分の望む条件に合うから応募したという人は注意が必要です。

勤務条件・希望欄

面接までは「休日でも大丈夫」と言っていたのに、いざ採用したら「無理です」という場合は意外と多いものです。 そこで勤務条件については採用前に労務契約書を用いて十分に説明し、採用後に食い違いがないようにする必要があります。

メールアドレス

意外なところで、メールアドレスにも応募者の本質が表れています。 ネガティブな言葉や怪しい言葉がメールアドレスに含まれている場合には、注意が必要です。 その他に、応募者の年齢や子育て中かどうかなども確認します。 子育て中の人を採用する場合には、子どもに何かあった時に仕事を休まず対処できる環境の人を選ぶようにします。 また、パソコンに苦手意識がある人は避けましょう。

書類選考合格通知は必ず電話で

書類選考合格者には、必ず電話でその旨を伝えるようにします。電話をしてからメールで詳細を送れば効率が良い上に、相手の対応が選考に役立ちます。 電話をする時間帯は相手の勤務時間帯を避けるようにし、留守番電話に接続された場合には必ずメッセージを残すようにします。

電話の対応でチェックすべき点は「最初の反応」「留守番電話に対する対応」「勤務条件を訊ねた時の反応」「話を切る際の反応」です。 こちらがクリニック名を名乗った時に無反応な場合は仕事にそれほど興味がなく、電話をかけたことに対し「ありがとうございます」と出る場合は常識人です。 留守番電話のメッセージに対し、電話をかけ直してきて電話に出られなかった旨を詫びる場合問題はなく、メッセージを無視する場合は論外です。 勤務日などの条件を訊ねた時に自分の都合を押し付けてくる人は、後々何かとトラブルが多い人です。 最後に、話を切る際には「ご連絡ありがとうございました」とひと言添えられる人が望ましいでしょう。

不採用の人を敵にしないために……細心の対応を

書類選考のみで不採用にした場合は、通常の丁寧な文書での不採用通知で問題ないと思われます。しかし、書類選考を通過し、面接選考で不採用にした場合は、細心の注意を払う必要があります。

クリニックへの応募者は付近の住人である可能性が高く、応募者が不採用に納得しなかった場合クリニックの敵になる可能性があります。 不採用の通知はやはり文書で良いですが、不採用通知を送る際に500円程度の商品券を一緒に送るなど、ちょっとした気遣いを忘れないようにしましょう。

 

参考:勉強会セミナー

開業を成功させる一番のポイントは、事業主となる先生が経営者として成長することにあります。経営者としての考え方、視点、判断の方法を学ぶための勉強会です。

>クリニック開業基礎講座

>クリニック継承基礎講座

>スタッフ採用・育成基礎講座

>広告・集患基礎講座

>開業医の為の将来設計講座

まとめ

クリニック開業時のスタッフ採用には、是非履歴書を基に書類選考を行うようにしましょう。
書類選考を行うことで面接をするにふさわしい人材を選ぶことができ、無駄な時間と労力を削減できます。
また面接時の質問内容をあらかじめ考えることができるため、意義のある面接を行うことができます。
書類選考は一見手間に思えますが、履歴書からわかることは思いの外多いものです。
是非書類選考を取り入れて、有能なスタッフを採用しましょう。

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