2017.01.29

クリニック開業地を選ぶ際に考慮しよう!都心と郊外のメリット・デメリット

都心or郊外

初めてクリニックを開業する際に、まず考慮したいのは開業するエリアです。クリニックの立地により、経営コストや集患数が異なるため、物件選びは特に慎重に行いたいところです。
開業するエリア選びの際に引き合いに出される事例として、「都心」と「郊外」の2つの対極エリアがあります。
ここでは、都心と郊外のどちらのエリアが開業地として選ぶのに相応しいのか、開業者のクリニックのコンセプトや、将来のビジョンから考えてみましょう。

都心は利便性が高いが、経営コストも高い

都市部で開業するメリットとしては、潜在的な患者数が多いこと、交通網が発達しており利便性が高いことが挙げられます。 また、都市部への働き手の流入も多いため、スタッフの採用が比較的容易であることが言えます。 さらに、症状の軽い初診の患者を獲得する機会が多いことも挙げられます。

それでは、デメリットは何か。 例えば、駅に近接した物件を選ぶとしましょう。駅に近い物件は、開業の際に多くの人が注目する傾向にあります。周辺は人通りも多く、駅からのアクセスも良いため、いかにも集患がスムーズに行えそうです。 しかし、多くの人が考えるということは、それだけ周辺に競合施設が存在する可能性が高いということです。地域全体で見込める集患数は多くても、それを複数のクリニックが取り合ってしまえば、一軒あたりの集患数は減ってしまいます。

さらに、都心部では多くの場合、診療範囲がクリニック周辺のみに限られるという点もデメリットと言えます。 また、都市部で開業すると、不動産コストや人件費が高いというデメリットがあります。駅に近ければテナント料はさらに上がります。 診療費は全国一律ですので、設備や人件費のコスト分、利益率が下がることが難点でもあります。

都市部で開業する際は、周辺に競合する診療科のクリニックが複数存在する場所を選ばないこと、広告に力を入れるなど、デメリットへの対処をしっかりと行うようにしましょう。

郊外は経営コストが低いが、将来的な人口の減少も

郊外で開業するメリットとしては、土地や家賃の相場が安いため、施設にかかるコストが安く済むことや、自前の施設を持つことができる点が挙げられます。 また、都心部と異なり、車社会のため比較的広いエリアからの集患を望めること、口コミで患者がつきやすいなど、都心部よりも集患が容易です。 さらに、競合相手が少ないため、クリニック一軒あたりの集患数が多いこともメリットの一つです。 集患数が多く、経営にかかるコストも低いため、郊外の方が比較的経営が軌道に乗りやすいと言えます。

郊外で開業するデメリットとしては、スタッフの採用が難しいことが挙げられます。都心では求職人口が多く、大勢の中から採用できますが、郊外ではそもそも求職者が少ない可能性があります。 また、設備面で言えば、車で来院する患者が多いため、広い駐車場が必要となります。 他に、郊外におけるデメリットとして考えられることは、将来的な地域人口の減少などがあります。そのため、郊外で開業をする際には、今後人口がどのように推移するのかといった調査も必要です。

クリニックのコンセプトを固め、将来のビジョンを持とう

都心で開業するにしても、郊外で開業するにしても、メリット・デメリットはあります。大切なのは、開業するクリニックのコンセプトと、開業者自身の将来的な見通しです。

例えば、初診で比較的症状の軽い患者を多く呼び込みたい場合には、都心で開業する方が良いでしょう。 地域に根差し、長くおつき合いできる地域の駆け込み寺的なドクターを目指すなら、郊外の方が良いでしょう。

これらの他に、自身と家族の事情についても、開業地選定の条件に加味するべきです。職場までは通うのか、或いは、建物自体を自身で所有し、自宅を構えて住むのか。パートナーの職場までの距離はどうなるか、夫婦共働きの場合の保育施設は確保できるか、子どもの進路はどうするのか、といった、家族の問題も含めて考えましょう。

こうした開業者自身の個人的な事情も含め、クリニックを営業していくのに支障がない場所を選定する必要があります。

 

参考:勉強会セミナー

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まとめ

開業を考えるなら、そこで長く営業を続けることを視野に入れましょう。一度開業したら、うまくいかないからとすぐに移転することはなかなかできません。
良い立地の物件や土地を見つけても、すぐにそこに決定するのではなく、開業候補地の周辺調査を綿密に行うようにしましょう。周辺の競合施設の有無や、地域の潜在的な患者数、診療範囲、将来的な地域の人口の推移などを調査する必要があります。また、人材確保についても考慮に入れておきましょう。

クリニック開業の際に重視すべきは、人通りが多くにぎやかな立地を選ぶということではなく、クリニックが獲得できる患者数と経営コストなのです。この2点がクリニックの利益率を左右します。
自身のビジョンに合った候補地を見つけ、ビジネスの観点から十分に調査を行い、長く営業を続けられる開業地を選定するようにしましょう。

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