医療理念・行動指針の策定

成功しているクリニックには、院長先生の目標が明確に掲げられています。「クリニックの目指す姿」がはっきりと示され、「ワクワクする夢やビジョン」に向かっていくために、やるべき事が描かれています。まずは、スタッフの現状を十分に把握して、一緒に、目指す姿を言語化されてみてはいかがでしょうか。

医療理念・行動指針策定の効果

  • 患者さまに対して、敬意と思いやりの気持ちを持ちながら対応できるようになった
  • 一緒に働く仲間を尊重し、お互いの良いところを見つけ、共に改善し成長していく意識が生まれた
  • 新しい情報や技術に触れ自分自身を成長させていこうとする姿勢が見えるようになった

 

【医療理念・行動指針策定】のご支援事例

①スタッフの現状意識調査

N院長先生のクリニックで働くスタッフは皆仲が良く、風通しのよい雰囲気があり、経営も順調に推移しています。しかし、開業してから8年が経過し、スタッフも仕事に慣れ、緊張感がなくなってきているような感じがありました。それをいち早く感じられた院長先生は、今後も末永く患者さまから選ばれるクリニックであるために、改めて気を引き締めて、日々の業務の取り組み姿勢を見直したいと思われました。いつも身近にいるスタッフも、時間をとって話をする機会はほとんどありません。ましてや、一人ひとりがどんなことを考えているのか、何を望んでいるのかといった個人的な情報になると、把握できていないのがほどんどです。しかし、これからも一緒に働いていく上で、スタッフのことを把握しておくことは非常に重要です。当院では、スタッフに対して個人面談をおこないました。普段は言えないこと、院長先生に対する要望やスタッフ同士の不満など、多くの意見が挙がってきました。全体的にコミュニケーションの不足が原因とではないかと思われます。

こうした調査では、院長の考えていることと、現場スタッフの考えていることのギャップが明確になり、これからクリニックが目指していく姿を言葉にするために必要な情報を集めることができます。

②院長先生の思いを込めた医療理念をつくりましょう

医療理念には、「どういう患者様に来てほしいのか」そして「どういう診療をしていきたいのか」といった院長先生の思いが込められています。医療理念のつくり方については、決まった方法はありません。元々、診療や医療に対してどの院長先生も確たる思いをお持ちなんですが、それを言葉にすることが、意外に難しいものです。

当院では、まず院長先生からのヒアリングをおこないました。幼少の頃から医大へ進学されるまでの人生や、医師への道を志そうとされたきっかけについてや、研修医から勤務医時代に体験されたこと、印象に残っていることなど、できるだけ詳細にお伺いしました。何気ない出来事や経験との遭遇が、今の院長先生の診療や医療への姿勢になり、原動力となっておられます。当院の院長は、勤務医時代の経験が今の診療に対する姿勢の原点となっておられました。
院長先生のこうした経験や想いを、できるだけ忠実に言葉にさせてくお手伝いをいたしました。こうした院長先生の想いが、スタッフ一人ひとりの患者さまに対する姿勢や行動として現れます。

③行動指針を明確にしましょう

先生のクリニックづくりにかける想いが明確にできたら、それらを踏まえて、理想のクリニック像を明らかにしていきます。そのとき、先生のクリニックが、クリニック関係者にとってどんな存在であってほしいか、ということを考えると、具体的な言葉として表現しやすくなります。そして、理想のクリニック像に向けて、スタッフにとってもらいたい行動や判断の基準にしてほしい内容などを行動指針として設定します。行動指針は、スタッフがクリニックの業務を行うで、従うべき基本的なルールです。理想のクリニックを実現するために、スタッフの働き方を定義したものです。行動指針を作成する上で大切なことは、行動指針が日々の業務で実践できるように、できる限りわかりやすい言葉で表現され具体化されることです。そのために、クリニックを運営する上で取り組むべきいくつかの具体的な課題を取り上げ、それら課題への取り組み姿勢を行動指針として定めることをお勧めします。こうすることで、行動指針がより実践的なものとなります

■ Nクリニックの診療理念と行動指針

医療理念・行動指針の策定のまとめ
・「もしこの患者さまが自分の家族だったら」という気持ちで接して欲しいというように、具体的な言葉で伝えてください。
・考えをスタッフにも理解し、行動に移してもらうためには行動指針の作成が効果的です。
・院長先生の想いを言葉にして具体的に伝えることがスタッフ育成のスタートになります。