院長先生の年収は患者数で決まる

院長先生の年収は患者数で決まる

年収を左右するカギは“患者数”にあります

実は、院長先生の年収は“1日の平均患者数”によって大きく変動します――。

この事実だけを聞くと「患者さんが増えれば診療報酬が増えるから当然だ」と思われる方が多いかもしれません。 あるいは「1日に数人の違いが、年収を左右するとは思えない」という声もあるでしょう。

では、なぜ「年収」と「1日の平均患者数」が深く関係しているのか、
患者数の多少の変動が大きな年収格差を生み出すのか、その仕組みはおわかりですか?

キーワードは“利益”です。
そして、利益を大きく左右する源泉となるのが、まさしく“日々の患者数”なのです。まずは、クリニック経営における利益について考えてみましょう。

 

利益率が高いからこそ、患者数が物を言う

クリニック経営は他業種と比べて利益を出しやすいのが特徴です。 書店と美容室と比較しながら、クリニック経営と利益の関係性を考えてみます。

事業では「原価」「売上」「利益」の3つのバランスが大切です。

たとえば書店の場合は「原価=本の仕入れ額」ですが、原価が売上の80%を占め、利益は20%しか残りません。書店は、原価率が高く利益率の低い業種なのです。

一方、美容室の場合は「原価=シャンプーやトリートメントなどの薬剤費」が中心で、売上に対する比率は5%程度と言われます。 しかし、美容室の経営には顧客1人に要する時間が大きくなります。 1日に対応できる顧客数は限られているため、なるべく効率的に顧客をさばかなければいけません。 たとえ利益率が高くても、売上そのものを増やすのが難しい業種と言えるでしょう。

このように、業種が違えば利益の残り方も全く変わってきます。

では、クリニックの場合はどうでしょうか? 科目や処方の方法によって異なるため、今回は「院外処方の内科」を例に考えてみましょう。 クリニックの場合は「原価=1人の患者を診療するためにかかる費用」です。 たとえば、注射や点滴などの診療材料などが当てはまります。

院外処方の内科では、「売上=患者1人あたりの診療報酬」は平均5800円程度。 そして、原価は売上に対して10%が平均的です。 したがって、患者1人の診察に対し診療報酬が5800円、原価が580円、利益が5220円となります。 つまり、売上の90%が利益として残ります。

さらに、クリニックは美容室と違い、1日に50~70人の患者を診察できます。 利益率が高く、“患者数さえ多ければ”診療報酬をしっかり確保することも不可能ではありません。

このように、クリニック経営は他よりも利益を上げやすい業種であり、 なおかつそのカギとなるのが“患者数”であることがおわかりいただけると思います。

 

1日の平均患者数が5人違えば年間の利益は720万円変わる

下記の図は、平均的な内科クリニックの経営数字をもとに作成した、患者数別の利益の違い一覧表です。

患者数別でみる利益の大きさの違い

年収予測表

(平均的な内科クリニックの経営数字をもとに算出)

1日の患者数が1日平均40人から45人に増えれば利益は1,640万円から2,360万円に増加します。 1日平均5人増えれば年間720万円利益が増加するということです。

では、なぜ1日の患者数が5人変わるだけでこれほど利益に差がでるのでしょうか?

 

患者数が増えて、売上が増加しても経費は変わらない

患者数が増えれば、その分経費もかかるため患者数が少し下記の図は、平均的な内科クリニックの経営数字をもとに作成した、患者数別の利益の違い一覧表です。

1日平均1人患者数が増えた場合
 

“新規患者”が増えると、診療機会は確実に増える

“患者数を増やす”とは“新規患者が増え、定着する”ことです。

患者さんとの関係性は、必ずしも1度の診察で終わるとは限りません。 たとえば、治療のために数回にわたって通院されることもあれば、糖尿病や高血圧症のような慢性疾患の患者さんは数回から数年単位で通院が続くと考えられるでしょう。 また、治療が終わっても別の病気やケガで来院されるかもしれません。

つまり、新規患者が1人増えることで、診療機会は1回以上増える可能性が大いにあるのです。

では仮に、新規患者が一人当たり年に平均3回来院して頂けるとします。そう考えれば、 1回の診療で出る利益は5,220円でしたので、年に3回来られると、その患者様から年間15,660円の利益がでるということになります。
(5,220円 × 3回 =15,660円)

 

クリニックのファンが増えれば利益もどんどん増えていく

“新規患者”から“既存患者”に、やがては“ファン”になっていただくこと。
それが、患者数と利益、ひいては年収を増やしていく大切なポイントです。
クリニックのファンとなった患者さんが継続的に来院されれば、利益はどんどん増えていきます。

2年で…15,660円 × 2年 = 31,320円

3年で…15,660円 × 3年 = 46,980円

5年で…15,660円 × 5年 = 78,300円

10年で…15,660円 × 10年 = 156,600円

新規患者1人に対し、1回の診療では5,220円の利益となりますが、その後もかかりつけ医として通っていただければ、10年で15万円もの利益につながっていきます。

「1人の新規患者=1回の診療」では決してありません。 だからこそ、クリニック経営では新規患者を増やすことが不可欠なのです。

 

毎月5人、年間60人…
新規患者が増えるほどに、利益もぐんぐん増えていく

1人の新患から出る利益は15,660円でした。
年間60人なら、合計93万9,600円の利益です。
同じペースで新患が増えれば利益はどんどん上乗せされ、5年目には年間470万円もの利益を確保できるのです。

年間60人のペースで新患が増えた場合

信頼を勝ち取れば、患者さんが患者さんを連れてくる

新規患者が増えると、ご家族やご友人をご紹介くださるチャンスが増えます。
実際に、既存の患者さんの口コミや紹介で来院される方が、どのクリニックにもいらっしゃるでしょう。
新規患者を増やす大切な第一歩は、患者さんの心をつかみ、ファンになっていただくことなのです。

 

新規患者を増やし、ファンに変えることでクリニック経営に明るい未来が拓く

院長先生のわかりやすくて丁寧な診療、スタッフの対応力。
これらは、患者さんをファンに変えるうえで欠かせない要素です。
クリニックに対する満足度が、次の新規患者さんを呼び寄せる原動力となるのです。

しかし、待っているだけではいけません。 看板やホームページを活用して専門性や院長先生の人柄を発信するなど、 新たな患者さんとの接点を増やすことも重要です。

クリニックの魅力をさまざまな角度から伝えていくことで、 新規患者を増やし、ファンを増やし、安定的な経営と継続的な成長が望めるのです。

 

患者数から考える年収の変化と人生設計

では、実際に患者数が変化すると、院長の年収はどのように変化するのでしょうか。

A内科クリニックの場合

1日の平均患者数:40人

診療日:月~土(木・土は午前中のみ)/日・祝休診
→1ヶ月の平均診療日数:23日

家賃50万円(ビルテナント1階)

スタッフ:4名(医療事務3名、看護師1名)※すべて正社員

専従者給与(奥様の年収):500万円

1日患者数40人の場合

このクリニックの年間の収支を見ていくと左図のようになります。

患者数が1日40人来ていると、売上は年間約6,400万円。経費は合計4570万円で、所得は年間約1830万円となります。

この所得から所得税と住民税を引くと院長先生の年収は約1300万円となります。 また奥様の給与500万円から所得税と住民税を引くと、約450万円となります。

この患者数40人のA内科クリニックの年収はご夫婦合わせると、約1750万円となります。

 

1日5人の変化は、“利益だけ”を増やしてくれる

では、患者数が5人増えると、年収はどのように変化するのでしょうか? 年間の売上は約7200万円に増加します。

一方、経費はどのように変わるでしょうか?
患者数が増えているので、原価となる診療材料費も増加します。

しかし、原価以外の給与や家賃、医療機器や車の償却費などには何の影響もありません。

したがって、下記の図のように、患者数が1日5人増えると、経費はそのままに所得だけが大幅に増加するのです。

40人から45人に患者数が増加した場合

1日に5人の差が何年も続いていくと、 経費は変わらず所得は大幅に増えていきます。

5年×370万円=1,850万円
10年×370万円=3,700万円
20年×370万円=7,400万円となります。

つまり患者数が1日に5人増えると、
20年後には先生の生活資金が7,400万円増えるのです。

 

では、1日の患者数を10人、20人と増やせたら…?

40人から50人に患者数が増加した場合

同様に、1日の患者数が20人増加した場合はどうなるでしょうか?
まず1日患者数が20人増えると、受付が混雑してしまい、患者様をお待たせしてしまったり、患者様への対応が疎かになってしまう恐れがあります。
そこで受付スタッフを一人増員するため、人件費が年間で250万円増加しています。

また患者数を増やすためにさらに新たな看板の設置やホームページのリニューアルなどに広告宣伝費をかけたため、年間400万円に増額しています。

上記を踏まえ、患者数40人の場合と比較すると下図のようになります。
患者数が1日20人増えることで、売上は3200万円増加し、利益は2300万円増加しています。

さらに、所得税や住民税などの税金を引いたあとのご夫婦の手取り額は、年間で1180万円増加します。 つまり、先生の生活資金が年間1180万円増加するということになります。

40人から60人に患者数が増加した場合

1日の患者数50人、60人がそのまま継続し5年、10年、20年と続けば 先生の生活資金は以下のように変わります

ご夫婦の年収の差が40人の場合と50人の場合では、634万円あります。
さらに40人と60人では1180万円です。
これが5年、10年、20年と積み重なっていくため、

患者数が50人の増えた場合

5年×634万円=3,170万円
10年×634万円=6,340万円
20年×634万円=1億2,680万円

患者数が60人の増えた場合

5年×1,180万円=5,900万円
10年×1,180万円=1億1,800万円
20年×1,180万円=2億3,600万円

患者数が1日10人増えれば、20年後に残せる金融資産は1億2,680万円増加し、20人増えれば、20年後の金融資産は2億3,600万円増えることになります。

患者数40人のままいくのではなく、1日の患者数が10人、20人と増やすことができれば、 これだけ生活資金に差がでてきます。

 

では、逆に1日の患者数が5人減り、35人になると
年収はどのように変わってしまうでしょうか?

では、反対にA内科クリニックの患者数が5人減ってしまうと、ご夫婦の年収はどのように変化するでしょうか? 売上は下図の通り、年間800万円減少します。
その一方で、患者数が減少しても経費は変化しません。
スタッフの給与も、簡単には減らせないでしょう。

利益(所得)は年間で720万円も減少してしまいます。
ご夫婦の手取り額は年間で約410万円減少してしまいます。
つまり先生の生活資金が、年間で410万円も減ってしまうことになります。

患者数が40人から35人に減少した場合

もし患者数が1日35人の状態がこの先5年、10年、20年と続いてしまえば 先生の生活資金は以下のように変わります。 ご夫婦の年収の差が40人の場合と35人の場合では、410万円あります。 これが5年、10年、20年と続いてしまうと

5年×-410万円=-2,050万円
10年×-410万円=-4,100万円
20年×-410万円=-8,200万円となります。

20年後に貯蓄できる予定だった金額のうち、8,200万円も減ってしまいます。

このように1日の患者数が少し増減するだけで、院長先生の年収は大きく変わります。またそれが継続し10年・20年と続くと院長先生の生活に大きな影響がでてきます

 

患者数が増えることで変わるのは、院長先生の年収だけではありません

患者様数の増加は、単に経済的な成功だけを指すわけではありません。 そもそも、患者数が順調に増えている、ずっと定着して来てくれるということは、 患者様にとって先生のクリニックが「なくてはならない存在」である証です。

院長先生の丁寧な診療、優しいスタッフの対応などのすべてが、
他のクリニックに変えがたいものになっているからこそ
患者様は先生のクリニックに足を運び、大切なご家族や友人も紹介してくださるのです。
スタッフにとっても、患者様に感謝されれば仕事にやりがいを見出せますし、
良好な人間関係構築によって、診療の質を高めることにもつながっていくはずです。
他にも、院内の改装や最新の医療機器導入などの投資を行うゆとりができるなど、
患者数の増加を図ることこそ、クリニック経営の好循環を生み出す第一歩になると言えるのです。

クリニックの経営がうまくいけば、先生の私生活も充実します。
経済的な面はもちろん、ご家族と過ごしたり趣味を楽しんだりする余裕も生まれるでしょう。
経営が安定していれば、引退に際してお子様や第三者への承継もスムーズに行えます。
生業としてのクリニック経営を全うした後に、第二の人生をスタートできるのです。

その地域の患者様にとって、
なくてはならない存在になるということ

患者様は、なぜ先生のクリニックにいらっしゃるのでしょうか?

先生の診療が丁寧で安心できるからでしょうか?
専門性が高く信頼できるからでしょうか?
スタッフが優しく、こまやかに対応してくれるからでしょうか?
内装がきれいで落ち着くからでしょうか?

実は、患者様の家から近いから…かもしれません。
当社が経営支援しているクリニックの患者様に「当院を選ばれた理由は?」というアンケートを実施すると、 「家から近いから」という回答が少なからず聞かれます。

もちろん、患者様にとって通院の利便性は重要なポイントです。
しかし、それは同時に同じ診療科のクリニックがもっと近くに開業すると、
患者様はいらっしゃらなくなってしまうリスクを意味します。

大切なのは、利便性だけでなく選ばれるクリニックになること。
たとえ同じ診療科のクリニックが自宅の近くにあっても、それでも先生のクリニックに足を運び、ご家族や知人の方々に紹介してくださる“ファン”をたくさんつくることなのです。
その結果、患者数増加に伴う院長先生、ご家族、スタッフの皆さん、
そしてもちろん患者様の幸せにつながっていくのです。

 

さらに詳しい内容をセミナーでご紹介いたします。

セミナー

<セミナー内容>

年収3000万円を実現しているクリニックの実態とは?

1日50人の患者を診れば院長の年収3000万円を達成できる。 設備投資・スタッフ体制に応じた様々な事例を解説

 

毎週一人の新患が増えることで年収約235万円増加する

毎週一人の新患がクリニックに定着し、ファンになり家族2人が来院することで年間約235万円もの利益増加につながる。

 

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なぜ成功しているクリニックは広告宣伝費と人件費を絶対に削らず、逆に増やし続けるのか?

 

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開業広告に250万円投資しても週に4人の新患が増えれば1年で回収でき、2年目以降増えた患者数はすべて利益になる

 

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開院前から地域に認知されるためのホームページやSNSを活用した 開院前準備の方法とは?

 

患者数がなかなか増えないクリニックのたったひとつの理由

患者数が増えない一番の原因は医院の存在を地域に認知されていないこと。どのようなクリニックかを地域に認知されるためになぜ競合医院調査が必須なのか?

 

半年で目標患者数まで持っていくカギは“開業前の戦略”ですでに決まっている

開業後、クリニックが順調に軌道に乗り、発展していけるかどうかは、開業前の緻密な診療圏調査、競合医院調査に基づいた戦略設計ができているかですべて決まっている

 

絶対に失敗できない立地選定の調査手順を大公開

立地選定で絶対に外してはならない診療圏・現地調査のやり方、競合する同診療科クリニックの調査すべき項目と手順を解説

 

院長にとってストレスのない組織を作るための採用の考え方

院長の理念にもとづく一体感のある組織をつくるために必ず抑えておくべき採用の方法

 

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一体感のある医院が開業前から実施している院内ミーティングの仕組みと診療理念浸透の手法

 

上記を含め、計12項目にわたる開業のポイントをセミナーでお伝えいたします。

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