医院開業・経営の秘訣ブログ

2016年10月07日(金)

どこまで経費になる?開業医の疑問にお答えします!

勤務医から開業医になって気になるのが確定申告。今までは病院に任せていましたが、開業してからは顧問税理士がいるものの、経営者としてある程度自分でも知っておく必要があります。確定申告をする際、最も大変なのが経費の計上ではないでしょうか。

勤務医であれば、そこまで意識する必要はなかったかと思いますが、開業し、個人事業主になるとプライベートと事業の境目が曖昧になります。そのため、「どこまで経費に計上できるのか?」開業したばかりの先生は特に疑問を持つ点だと思います。

そこで今回は、「経費とはそもそも何か?」というところから「どこまで経費に含めるのか?」まで、具体例をもとにご紹介していきたいと思います。

そもそも開業医にとって経費とは?

経費とは、クリニックに関係する費用のことです。クリニックに必要なものを買う場合、それは経費に含むことが可能です。例えばお知り合いの先生とクリニック経営についての相談で食事をしたのであれば、その飲食代が経費に計上できます。逆に家族との食事など仕事に関係ないものは、経費に含むことはできません。

勤務医の先生は、開業している医師から「経費で落とす」といった言葉をよく聞かれるかと思います。この”経費で落とす”というのは、経費が税金の控除対象になるということです。つまり、経費を多く計上することで、納めなければならない税額を少なくすることができます。

そのため、できる限り経費に計上したほうが納める税金は少なくて済みます。ただ、経費に計上すると言っても、何を経費にできるかを知っていなければ、本来経費に含めていいはずのものを計上できていない可能性があります。

クリニックで経費にできるもの一覧

クリニックの経費の代表的なもの、人件費以外にも次のような科目があります。

  • 給与賃金 →スタッフへの給料・賞与等
  • 法定福利費 →スタッフへの社会保険や労働保険のクリニック負担分等
  • 福利厚生費 →社員との飲食代、スポーツジム会費、忘年会の費用等
  • 地代家賃 →クリニックの店舗の家賃、駐車場代
  • 水道光熱費 →電気代、ガス代、水道代
  • 減価償却費 →内装設備やクルマなどを数年かけて費用にしているもの
  • リース料 →医療機器などのリース料
  • 通信費 →電話料金、FAX料金
  • 広告宣伝費 →看板掲載料、パンフレット作成料、ホームぺージ作成料等
  • 損害保険料 →火災保険料等
  • 車両費 →ガソリン代、車検料、保険料、タイヤの交換費用等
  • 修繕費 →内装設備などの修理費用
  • 租税公課 →固定資産税や印紙税等
  • 消耗品費 →文房具やコピー用紙などの消耗品費用
  • 利子割引料 →銀行からの借入金に対する利息

経費の原則は、「事業に関連するもの」です。当然ですがクリニックに関係しないものは経費に計上できません。「開業医はなんでも経費にできる」と考える人もいますが、そうではありません。あくまで経費にできる範囲が勤務医より増えるだけであって、すべてが経費にできるわけではないということです。

「これが経費になる?」 クリニックの経費に計上できるもの事例

たとえば、服を買った場合、先生が個人的に着るための服はプライベートですので経費になりません。しかし、講演をするために専用のスーツを買ったのであれば事業に関連するものとして経費にできる場合があります。

焼き肉を食べた場合でも、家族で食べた場合はプライベートですので経費になりませんが、知り合いの開業医と情報交換目的で食べた場合は、事業に関連するものとして経費にすることができます。

新幹線代も、家族旅行のためであれば経費になりませんが、学会に参加するために新幹線に乗ったのであれば当然経費になります。また奥様もクリニックを手伝っているのであれば奥様の新幹線代も経費にすることができます。

このように、開業医の先生の場合、経費にできる範囲は意外に広がります。経費にすることができれば利益の金額が少なくなり、税金の金額も少なくなります。

今までプライベートだと思っていたものが、よく考えると事業に関連するものだったということはよくあります。一度顧問税理士に相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

勤務医と違い、ある程度先生の方で経費を計上していくのは意外と大変な作業になります。また、プライベートと事業の境目が曖昧になるため、「どこまで経費にできるか?」という線引きは判断が難しいものです。

しかし、「どこまで経費にできるか?」を知ることで節税対策にもなります。

まずは「事業に関係するものか?」という基準で領収書を見直し、それをクリアするものであれば、税理士に相談しつつ経費として計上してみてはいかがでしょうか。

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