医院開業・経営の秘訣ブログ

2016年09月22日(木)

承継時に要注意!先代からいるベテラン看護師への対処法

承継で起こりうるスタッフ問題に関する事例

先代お父様のクリニックを承継し内科クリニックを開業した先生の事例です。経営は順調で、患者数も順調に増えています。ただひとつ問題なのは、先代からいる60歳になる看護師でした。承継にあたってほとんどのスタッフは院長交代のタイミングで辞めましたが、看護師だけは新たに1人しか採用できなかったため残ってもらうことになりました。問題というのは、例えば何か指示をだすと「今まではこのやり方でやってきた」「前の院長には注意されなかった」「そんなこと、言われなくてもわかっています」など診療のやり方に口出ししたり、指示したことに反発したりするなど、どちらが院長かわからない状態です。 辞めてもらうことも考えましたが、患者様の評判は良いようなので、辞めさせるのを躊躇しておられました。 このような状況下で、どのように対策を打つべきかご説明します。

例え患者様からの評判が良くても、
辞めてもらう方が得策

この看護師がいくら患者様から評判が良くても、院長自身が考える理想のクリニックの実現を阻害するのであれば貴院の将来の発展はありません。したがって院長の方針に従わなかったり、指示に反発したりするスタッフは、たとえ経験が豊富で患者様からの評判が高かったとしても、クリニックにとってはマイナス面が多く、辞めていただいたほうが得策です。

承継といっても新しいクリニックの開業となるので、スタッフはいったん前クリニックを退職してもらい、あらためての採用という形になります。したがって、辞めさせたいスタッフがいる場合、本来そのときがチャンスです。しかし、開業後は慣れているスタッフがいてくれたほうが安心という気持ちもあり、“とりあえず” 勤務を続けてもらおうと思ったのでしょうが、そこは慎重に考えるべきでした。

慣れている人がいて良かったと思えるのは最初の半年くらいです。後は院長からみて頼りになるというより、気をつかうスタッフになっていくことが多いのです。承継開業においては、スタッフを承継してメリットがあるのは最初だけで、時間が経てば経つほどデメリットが強調されていく傾向があります。

承継するクリニックの場合、実はこの手のスタッフの問題が必ずといっていいほどでてきます。安易に採用を継続するのではなく、慎重に人を見極め、必要であればたとえ手間に感じても新規で採用を行うことをおススメします。

ただ、現時点で辞めてもらうといっても、患者様や周りのスタッフとの関係もありますので、よく本人と話し合って、“納得”をしていただくことがとても大切です。当然、就業規則をはじめ、解雇の禁止事由などを定めた労働基準法などの法令を遵守することも必要です。

まずは指導の際に感情的にならずに、自分が理想とするクリニックについて話し、そのスタッフの何が問題で、それによりクリニックにどんな影響があるのかなど客観的な事実を整理できるようにして、正しく伝える努力が大切です。本人が「このままでは辞めさせられるかもしれない」と感じていれば、その後解雇となっても、「納得いかない」と反発してトラブルになる可能性は低くなります。また、解雇や退職勧奨をする段階になった時の根拠となるよう、問題行為を記録しmおくこともよいでしょう。実際に解雇や退職勧奨をする際には、一方的な否定になってしまわないよう「頑張っていることは認めるが……」といった前置きなどを入れるなど、伝え方に工夫が必要です。

まとめ

クリニック側からの退職は、ほかのスタッフや患者にも影響を与えます。院長が悪者になり、クリニック内にわだかまりが残らないようにするためにも、コンサルタントを利用するなど、第三者を上手に活用することも検討してみてはいかがでしょうか。

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