医院開業・経営の秘訣ブログ

2016年09月19日(月)

集患対策として診療時間を見直したいが、気をつけるポイントは?

来院患者数に課題がある内科の事例です。
内科でテナント開業してから1年が経ったが、1日の患者数が20人前後と伸び悩んでいます。今のままでは厳しいと考え、夜8時までの診療時間を延長することも検討しています。ちなみに現在の診療時間は、月・火・水・金、9時~12時半/15時~18時半、木・土は9時-13時で日・祝は休診日です。立地としてはベッドタウンでビジネスマンが多く、日中は患者数が少なく、17時頃から患者数が増え始める傾向にあります。そのため診療時間を20時まで延長しようと考えています。

上記のように、集患で悩まれている方の中に診療時間延長を検討される方がいます。 集患効果の高い診療時間への見直し方法や注意点についてご説明します。

患者調査を行い、診療ニーズを把握した上で時間変更と地域への告知を実施

まずはいきなり診療時間の変更を実施するのではなく、来院患者実態調査を行い、事実情報を集めることが重要です。調査内容としては、

曜日別・時間別の来院数の調査

地域別来院患者数

が挙げられます。これらを分析して、現状の来院患者傾向を把握します。さらに近隣クリニックの診療時間や患者動向などを調べることで、地域のニーズや診療時間の差別化を行うことができます。また、患者アンケートを実施し、患者様の声を直接聞くのも効果的な調査方法です。

これらの調査を実施し、現在患者数が伸び悩んでいる原因が診療時間にあるのか、単にクリニックの認知がまだまだ低いのか、スタッフの患者様対応に問題があるのか、他の競合クリニックの影響が大きいのかなどを検証します。 そのうえで、地域住民の診療時間に対するニーズに当院が合っていないということであれば、思い切った診療時間の変更も考える必要があります。

またそうなれば、徹底して地域への告知を実施しなければなりません。 せっかく診療時間を延長しても、そのこと自体知ってもらえなければ効果は得られません。 地域へのPRのチャンスと捉え、徹底した広告、告知を実施することが重要です。

スタッフへの説明と体制の見直しも忘れずに

診療時間の変更はスタッフの協力なしに行うことはできません。勤務日時の変更は労働条件の変更となるため、スタッフへの事前の十分な説明が不可欠となります。またスタッフの増員も検討する必要があります。 全体として診療時間を延長するとなると、人件費を含めた経費がどの程度増加するのか、 その経費増を上回る収入増が期待できるかどうか、判断する必要があります。

診療時間を20時まで延長し、1日の患者数が平均3人増加すると?

診療時間を変更することで、実際どれだけの利益増を期待できるでしょうか。平均的な内科クリニックで検証します。 一般的な内科の患者一人当たりの平均診療単価は約5,800円ほどです。 そしてこの内、診療にかかる原価(診療材料費・検査費)は院外処方の場合で10%ほどです。

つまり、売上の90%が利益として残るため、
5,800円×90%=5,220円

患者一人増えれば、5,220円利益が増えることがわかります。 では仮に、診療時間を延長することで1日平均3人患者数が増えたとします。
すると、

5,220円×3人=15,660円 となります。

これを1ヶ月(月の診療日数23日)で計算すると、
15,660円×23日=約360,000円

ひと月で約36万円の利益増が見込めます。年間で考えると約432万円利益が増加します。
つまり、診療時間を延長することで増加する経費が月36万円以内であれば収支はプラスになります。一度、自院の数字で検証してみてはいかがでしょうか。

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