医院開業・経営の秘訣ブログ

2016年09月15日(木)

スタッフの人数はどのように設定すればいい?~スタッフ構成の考え方~

パートの割合が多いと引き起こる事例

開業してちょうど1年が経つ耳鼻晒喉科クリニックの実例です。開業当初はパートばかり6名のスタッフでスタートでした。 最初の頃は患者数も少なかったためこのスタッフ数で十分やっていけたのですが、12月~4月の繁忙期を迎えると、急に忙しくなり、急遽2名のパートを採用しました。

しかし、繁忙期が終わると患者数も減り、今度は逆にスタッフが余るようになりました。そのときの状況に合わせ、スタッフの勤務日数や勤務時間を減らしたのですが、これでは給与が安定しないと3名のスタッフが辞めてしまいました。このような状況では、スタッフが定着せず、患者様からの印象もあまり良くないです。
このようにならないための対策について説明します。

パートだけのスタッフ構成を見直し、
常勤スタッフも配置することが重要

パートスタッフの出入りが繰り返されている状況は、決して良い状態ではなく、患者様だけでなく、他のスタッフにも悪影響がでてきます。

たしかに人件費だけみるとパートスタッフでやりくりしたほうが効率的なように感じます。しかし、スタッフが辞め、再度採用するとなると、採用のための募集経費、面接、採用手続きなどのお金、時間のコストがかかってしまいます。それだけでなく、新人スタッフの初期教育にかかるスタッフの時間、コストもかかるなどの問題点もあります。

さらに患者様からは「あのクリニックはいつも人が変わるね」「いつも人を募集してるね」など患者様からの印象も悪くなります。働いているスタッフも、「教えてもどうせすぐ辞めちゃうでしょ」「自分ばっかり頑張って私も辞めたい」と不満を持ちながら仕事をしていくため、クリニックに知識やノウハウが蓄積しづらく、クリニックの文化も醸成されていきません。

このようなことを繰り返さないためには、パートだけの組織を是正し、常勤スタッフも配置することが大切です。具体的には各部門別に常時何人必要かを算出します。

算出の目安としては、「最高患者数の7割」を前提として考えます。たとえば170人が最高患者数だとすれば、119人の来院患者に対応するためにそれぞれの部門で何人必要かと考えます。常時、受付(診察補助も含む)が4人、看護師が2人の場合、それぞれ常勤1人、パート2 ~3人とすればカバーできます。暇な時期はパートの勤務時間を減らし、忙しい時期は常勤が残業し、かつパートスタッフも勤務時間を増やすことで乗り切るという方法でいけば、80人〜170人くらいまでの患者数なら一定のスタッフ数で診ていくことができます。

パートだけのスタッフ構成では、どうしても強い組織にはなりません。仕事の責任の所在が曖昧になるため、何か問題が起きても積極的に改善していこうというスタッフは出にくくなります。クリニックを良くしていくための取り組みを院長が提案したとしても、それを現場で前向きに実行するスタッフがおらず、否定的に受け止めるスタッフが多くなりがちです。

まとめ

このようにパートだけの体制は全体としてのまとまりに欠け、簡単に辞めていってしまいます。人件費という目先だけみれば良いかもしれませんが、長期的に考えれば、スタッフを育て、組織文化づくりを行うことのほうが大切です。常勤スタッフは、まず現在のパートスタッフの中から選考するという方法があります。もちろんフルタイム勤務が可能な人が対象ですが、それだけでなく能力や人柄も考慮して決めましよう。

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