医院開業・経営の秘訣ブログ

2016年07月01日(金)

ホームページ開設にはどれくらい時間がかかる?何から始めればいい?

地域住民が新規の医院を認知するまでには、思った以上に時間がかかるものです。 病気にかかっていない人の多くは、普段、クリニックの存在を気に留めておらず、病気になって初めてインターネットなどで情報収集を始めます。こうした患者にクリニックの存在を知ってもらうために、医院のホームページ開設は必須といえます。

1.ホームページ制作のスケジュール

ホームページの開設には意外と時間がかかります。開院の3か月半前には制作をスタートするのがよいでしょう。作成前の調査を始め、原稿のチェック、デザインのチェック、ページ遷移の確認など、開院前の忙しい時間に何度も打ち合わせを行う必要があるためです。制作には下記のような工程があります。

コンセプトメイキング

ホームページを作る上で最も重要なのが「地域に何を発信したいか」というコンセプト。院長先生の専門性や診療姿勢、開業のきっかけやそこにかけた想いなど、院長先生のお考えや専門性、クリニックの特徴を余すことなく発信することが重要です。院長先生一人でまとめる方法もありますが、客観的な視点を持てる外部のコンサルタントと打ち合わせをしながら文書化してもらうのもよいでしょう。

ホームページに記載する基本事項をまとめる

患者様がクリニックのホームページでまず探すのは「診療時間・場所は?」「診療科目は何か?自分の症状を診療してくれるか」といった情報です。これらがを簡単に入手できれば、受診にも結びつきやすいでしょう。 記載すべき必須の事項は

  • 診療所名
  • 診療時間
  • クリニックの所在地・地図、最寄り駅
  • 診療内容、疾患名や症状など
  • 院長の経歴や診療理念、院長の写真
  • 院内の写真や医療機器の写真
  • 予約の要不要
  • 駐車場の有無

などが挙げられます。
 さらに患者の利便性を高めるサービスとして、問診票のダウンロードや予約システムの、疾患別の診療内容や検査内容の分かりやすい説明などを掲載する場合もあります。ホームページはたくさんの情報を掲載でき、リアルタイムな更新が可能であることが、ほかの広告にはない大きなメリットです。そのメリットを生かし、先生の専門分野におけるお役立ち情報を定期更新するコラムや、医師によるブログ、また患者からのよくある質問を定期更新するなども効果的です。

とはいえ、開業前後の忙しい中で、ホームページのコンテンツを充実させる手間はできるだけ少なくしたいものです。むやみに情報量を増やすのではなく、患者の利便性につながる機能と、インターネットならではのコンテンツを重視して盛り込み、メリハリを付けるようにしましょう。

競合医院のホームページを調査

ホームページにアクセスする人は、ほぼすべての場合他院と比較して見ています。他院と比較された時にも「この先生に診てもらいたい!」と強く思ってもらえる情報を伝えなければなりません。そのためには、まず近隣の同じ診療科目の医院のホームページをチェックし、その医院の強みや特徴などの発信の仕方を調査します。これにより、他のクリニックにはない自院ならではの特徴や強みが見えてきます。

ホームぺージの全体設計

ホームページで発信したい情報を整理する。診療時間やアクセス、診療内容などに加え、医師の紹介や導入している医療機器、院内の雰囲気、専門にしている医療など、こちらが発信したい内容と、患者様が求めている情報を考え設計していきます。

原稿作成

クリニックのホームページは、他院との違いをどれだけ出すことができるかが重要です。クリニックが出すべき特徴としては「美しい内装」「最新鋭の医療設備」「大きな駐車場」などのハード面ばかりではなく、「院長先生がどのような思いを持って診療しているのか」といったソフト面も重要です。 患者様は、クリニック探しを通して、かかりつけ医としてこれから頼りにしていける医師を探しています。医師の医療に対する考えや思いをホームページに載せることは、他院との差別化となる重要なポイントです。

デザイン

ホームページの色合いやレイアウトといったデザインも、他院との違いを見せるうえで大きな意味合いを持ちます。年配の人が安心するデザイン、若い女性が好むデザイン、子ども連れの親が目を引かれるデザインなど、ホームページのデザインはクリニックの主要な患者様の層と大きなかかわりがあります。

また、ホームページのデザインは一目見た時の「きれいさ」「かっこよさ」以外にも、アクセスした人が「見やすい」「分かりやすい」と感じることが重要です。情報を整理してすっきりと分かりやすくまとめ、かつ患者様となり得る層の方に好印象を与えるデザインを選びましょう。

サイトの構築

デザインや原稿が完成したら、実際にウェブ上で公開するためにシステムを構築していく段階に入ります。コーディングやシステム開発が必要なため、チラシなど印刷物の作成以上に時間がかかります。サーバーやドメインの契約もこの時に合わせて行うことがほとんどです。

ホームページ公開

これらの準備がすべて終われば、動作に不具合がないか確認し、いよいよホームページを公開します。公開したホームページは、もちろん全世界で閲覧可能です。

2.開院前からホームページを公開すると、
検索順位アップ

クリニックの認知度をアップさせるには、GoogleやYahoo!などの検索サイトで「地名+診療科」などで検索した時に上位に表示されるようにする必要があります。検索順位を上げるためには、開院前にホームページを公開することが有効です。ホームページは公開してから実際に検索に引っかかるようになるまで数週間から数ヶ月のタイムラグがあるため、開院してからホームページを作ろうと考えていると、開院後数カ月、ホームページが誰にも見られないということになってしまいます。

そのタイムラグを見越して、ホームページを開院の2ヶ月前に公開することをお勧めします。2カ月前には内装や看板などが完成していないことがほとんどですが、トップページと開院告知などだけでも先に公開するのがよいでしょう。スタッフ募集に効果を発揮することもあります。

余裕があれば、ブログ機能を付け、開業準備の進捗をブログで報告するのも効果的です。工事中のクリニックの前にホームページのURLを記載し、誘導する張り紙を掲載すれば、開院前でも意外とブログにアクセスがあるものです。ブログは、スタッフも巻き込んで開業後も定期的に更新するのがよいでしょう。更新頻度が高ければ検索順位も上がるので、たとえば「毎週月曜日15時更新」などスケジュールを決め、スタッフがローテーションで記事を更新するなどの工夫もできます。

開業後に、「SEO対策専門」と謳い、「検索順位を上に上げます」という営業の電話がかかってくることがあります。しかしこの検索のアルゴリズムは毎年のように変わっているため、本当に専門性がある業者かどうか、しっかり見極めることが大切です。

3.制作会社の選び方

現在、インターネット事業の拡大によりホームページの制作会社は年々増加傾向にありますが、制作会社にはそれぞれ特徴があります。制作会社の特徴を捉え、適した制作会社にホームページ作成を依頼しましょう。  制作会社をいくつか選び、以下の内容をヒアリングしてみることがお勧めです。

制作会社の得意分野

医院のホームページを作成する際に必要な、医療や診療科目に関する知識がきちんとある会社かどうかが大切です。医療機関のホームページ制作経験がなければ、一から先生が指導することになり、時間と手間が膨大にかかってしまいます。

制作実績

制作会社のホームページで、制作実績を確認すると、制作会社の方針やデザインをチェックすることができます。クリニックのホームページは、商品を売るためのものではないため、一般的なホームページとは見せ方や考え方が全く違います。そのことを理解し、クリニックのよさを上手にアピールできる会社かどうかチェックしましょう。

料金

最初の制作費は無料とうたっている制作会社もありますが、月々に支払う料金が積み重なれば割高になってしまうことも。毎月の維持管理費が2万円であれば、年間24万円、3年で72万円、10年で240万円。更新や提案を何もしない制作会社に、毎月お金を払っているケースも時々見られます。

きちんと見積もりを取り、費用対効果を考えて、制作会社を選びましょう。月額の維持費やメンテナンス費など、制作会社によって見積もりに何が含まれるのかが変わってきますから、見積もりを見たうえで不明点をヒアリングすることをお勧めします。

オリジナリティー

テンプレートが決まっていて、写真や文章を入れていくだけの簡潔で制作費の安いホームページもあります。ホームページにお金をかけられない場合はこのようなものを使うのも一つの方法ですが、ホームページからの集患を狙うのであればお勧めしません。どう頑張って原稿や写真を載せても、見た目が他院と似てしまうからです。

ホームページでより高い効果を上げることを考えるのであれば、先生の診療理念や医院の雰囲気に合わせてデザインできる制作会社を選びましょう。

4.まとめ

開業する先生にとって、ホームページは開業前から出すことのできる貴重な広告です。開業前から患者さんを獲得するという気持ちでホームページの作成に挑みましょう。オープニングスタッフの募集、SEOの向上にも大きな効果を発揮します。 開業後は何かと忙しく、ホームページの作成がうまくいかないということもよくあります。ホームページの作成は時間に余裕を持って行いましょう。

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